PowerBIサービスでスライサーや並び替えなどの操作を初期化する方法

今回は、PowerBIサービスの「既定値にリセット」を使って、レポートを初期化する方法と、フィルター操作などを自動で保存しない設定のオンオフについて解説します。

PowerBIサービスの既定値にリセットする機能

PowerBIサービスには、レポート上でスライサーやフィルターの変更などを行った後に、初期状態に一発で戻せる「既定値にリセット」する機能があります。

PowerBIなどのBIツールでは、様々な操作でデータを絞り込んだり、並び替えを行って分析を行っていきますので、一発で初期状態(既定値)に戻せるのは便利ですね。

「既定値にリセット」ボタンは、PowerBIサービスのレポート画面の中央やや右寄りに表示されていますが、何も操作を行っていない場合には、グレーアウトされています。(下記画像の赤いアンダーラインが引いてある箇所)

では、実際にちゃんと初期化されるか見てみましょう。

スライサーで商品区分「飲料」選択し、地域による売上金額のソートを「昇順に並び替え」に変更すると以下のような画面となります。

そうすると、データが「飲料」に関するものにのみ絞り込まれて、左下のグラフの並び替え順が変わり、そして、「既定値にリセット」ボタンがアクティブになっているのが確認できます。

この状態から「既定値にリセット」ボタンをクリックすると、

というポップアップが表示されますので、ここで「リセット」を選択すると、レポートが初期状態(既定値)にもどり、「既定値にリセット」ボタンは、グレーアウトされた状態に戻ります。

ある程度PowerBIサービスを触っている方からすれば「知っているよ」とか「見ればわかる」というレベルの話ではありますが、まずは基礎として覚えておいてください。

PowerBIサービスのレポートの既定値とは

ちなみに、既定値=レポートが保存されたときの状態ですので、「既定値にリセット」ボタンをクリックすると、

PowerBIサービス上でレポートを編集して保存したときの状態(もしくはPower BI Desktopからレポートをアップしたときの状態)

に戻ることとなります。

ちょっとややこしいのが、PowerBIサービスのデフォルト設定では、PowerBI上でレポートでフィルターの操作などをした場合、基本的にその状態が維持されることです。

例えば、ある日に特定の商品だけにデータを絞り込んでレポートを表示させてリセットせずにそのままにしておくと、翌日にレポートを見ると、前日に絞り込まれた商品でのレポートがそのまま表示されています。(一旦ログアウトなどしても保存されます)

その状態から別の商品に絞り込んだ後に、「既定値にリセット」ボタンを押すと、当日の最初の状態ではなく、レポートが保存された状態にもどりますので、どの状態がレポートの初期状態なのかを理解しておかないと、利用者の混乱を招く可能性があるので、注意をしてください。

PowerBIサービス上でフィルター操作などを自動保存しないための設定

常に初期状態に戻すことはできないのかというと、もちろんそんなことはありません。

レポートの編集画面ではなく、ワークスペースのレポート一覧から設定を変更することが可能です。

レポート一覧で、設定を変更したいレポートの歯車アイコンをクリックすると、以下のような設定画面が表示されます。

ここで、【固定フィルター:このレポートのフィルターを保存することをエンドユーザーに許可しません】という部分の設定をオンにすると、以降は対象のレポートでフィルターを操作しても、画面をリロードしたり、レポートを改めて一覧から選ぶと常に既定の状態に戻ることとなります。

フィルターの操作などを残してくない場合には、こちらの設定を活用してみてください。

Power BI Desktopでは既定値にリセットする機能はあるか

おまけの情報ですが、Power BI Desktopでは、レポートを既定値にリセットする機能はありません。(2018年8月現在)

Power BI Desktopで、レポートを初期状態にもどすには、

  • ファイルを保存せずに閉じて、再度開く
  • ブックマーク機能で初期状態のブックマークを保存して、ブックマークを選択する

という2つの方法があります。

ファイルを保存せずに閉じるというのはシンプルな解決策ですが、誤ってファイルを保存してしまうこともありますので、レポートを作成して、一区切りついた段階で初期状態のブックマークを残しておくとよいでしょう。

なお、PowerBIDesktopで、2018年3月以前のバージョンを利用している場合には、ブックマーク機能が利用できませんので、ソフトウェアを更新するようにしてください。

 

まとめ

機能としては、非常にシンプルですが、運用の際には少し注意が必要な「既定値にリセット」にまつわる内容をご紹介しました。

細かいお話ですが、エンドユーザーに理解しておいてもらわないと、思わぬところで使いづらいといった印象を持たれてしまうこともありますので、しっかり理解しておきましょう。

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